糖質制限をする際に大切なのはタンパク質(英語でprotein-プロテイン)を摂取する事です。
糖質の摂取を減らすという事は、他で必要な栄養素をカバーしていく必要があるという事ですが、
中でもタンパク質が血液や筋肉といった人間の体をつくる主成分だからです。このタンパク質が
不足すると筋肉中のタンパク質が分解され、筋肉量が減ったり体力が落ちてしまいます。
また、筋肉量の増減は何もしなくてもエネルギーを消費してくれる基礎代謝の増減と比例
しますから、ウェイトコントロールを気にしている人にとって筋肉量を増やす事は重要項目です。
そのため、糖質制限ではトレーニングもセットで考える事が多く、その場合、トレーニングで
鍛えた筋肉を効果的に増やしていくためにもタンパク質は欠かせない存在になってきます。
タンパク質は肉・魚・卵・大豆製品・乳製品に多く含まれており、これらをバランスよく
摂取する事が理想的です。と言うのは簡単ですが、実際に摂取する事は意外と大変です。
というのも卵1個あたりで約6g、納豆1パックで約7g、肉100gで約20~25gです。
ちなみに1日に必要なタンパク質は一般的な人だと「体重×1.5g」と言われています。
アスリートであれば体重×3gぐらい必要とも言われています。
1日に必要な量は体重によって決まりますから、例えば体重50kgの一般的な人は1日に75gで
アスリートなら150g、体重70kgの一般的な人は1日に105gでアスリートなら210gという
具合になる訳です。つまり、体重が多ければ多いほど摂取すべきたんぱく質の量が多くなる
という訳です。元の体重が多ければ多いほど基準をクリアするのが難しいんですよね・・・^^;
そのため、アスリートや糖質制限中の人はあの手この手でタンパク質を摂取しようと試行錯誤し、
自然食品で足りない分は市販のプロテイン飲料を活用したりしている訳です。
調理してくれる家族やパートナー等いる人は丸投げでもいいかもしれませんが、そうでない場合は
自分で計算したり、食材を調達しないといけません。そんな時に便利なのが「ゆで卵」です。
自分で作る場合も小鍋1つあれば一気に沢山作って冷蔵庫で保存する事もできますし、
今ではコンビニでも1個あたり80円前後で購入する事もできます。また、短時間で場所を取らず
パパッと食べたり、色々な味付けバリエーションを楽しんだり、他の料理の仕上げにアレンジ
しやすいのも嬉しいところです。
昔は「コレステロールの摂り過ぎになるから卵は1日に1個までにしておきましょう」と
言われていましたが、最近の研究では食事で摂るコレステロールの影響は体内で合成される
コレステロールの量に比べれば大した事がないため、一般的な健康な人は食事から摂る
コレステロール量をそこまで気にしなくて良いと変わったそうです。つまり、ゆで卵を
ぱくぱく食べてもOKという事ですね。
事実、私は約2年前からほぼ毎日ゆで卵を1~2個食べていますが、それ以降に受診した
健康診断のコレステロールの値は全てA判定(異常なし)です。実はそれ以前の記録が
残っている5年間は脂質の項目(コレステロールと中性脂肪)は全てB(軽度異常)か
C12(要経過観察1年1回受診)という実に不名誉な判定でした・・・^^;
これらの判定が劇的に改善したのは、糖質制限+トレーニング(ストレッチや筋トレ)を
しているおかげで、他に多種多様なたんぱく質をなるべく多く摂取する事も心がけていますが、
それを差し引いたとしても、ゆで卵をパクパク食べてもコレステロール値だけ異常になる
という事は現状無いので、これからも引き続きゆで卵のお世話になろうと思っています^^