忘却のサチコ

金曜日の夜24:12からテレビ東京で高畑充希主演の「忘却のサチコ」が始まるという事で、

その前に観ておくと話が分かっていいよと勧められて、Amazonプライムにあるテレビ東京

オンデマンドの「忘却のサチコ(今年のお正月に放送されたドラマスペシャル版)」を観ました。

 

高畑充希を初めて見たのは、朝ドラ「ごちそうさん」で、主演のめ以子(杏ちゃん)の

旦那さんになる西門悠太郎(東出昌大くん)の妹役の西門希子(のりこ)役の時でした。

その時はおとなしい性格の役で「焼氷(やきごおり)ありますの唄」で美声を披露していて

なんかミュージカル出身の女優さんなんだ~という印象でした。その次に見たのはやはり

朝ドラで、今度は主演の「とと姉ちゃん」でしたが、普通の女優さんの印象のままでした。

 

その後、ブルゾンちえみになりきって「最近出会ったできる女に心を奪われて仕事が

はかどらない?駄目キャップ!じゃあ質問です。あなたの一番そばにいるキャリアウーマンは

誰ですか?高畑充希!」とやっているドコモのCMを見たり、「過保護のカホコ」の主演で

「む、む、む、麦野くん・・」「すっばらしい!!」等とちょっとぶっ飛んでいるカホコを

演じている高畑充希ちゃんを観て、あれ?この人って結構演技派?!と思うようになりました。

 

そんな高畑充希ちゃんが今回はどんな役になりきるんだろう?と興味津々でしたが、

最初の数分を観ただけで個性的なキャラクターだというのが良く分かりました。

 

主人公のサチコ(佐々木幸子)は出版社の編集部に勤める敏腕編集者。

無駄が嫌いで効率良く段取りを決めて、キチッキチッと完璧に仕事を進めていき、

作家さんに電話する時は椅子の上で正座をするような通称「鉄の女」でした。

ところが、結婚式の当日、お色直し中に新郎の俊吾さんが戻って来ない!

届けられた手紙には一言「サチコ、すまない」と。その場では鉄の女ぶりを発揮して

お客様に挨拶したものの、実はやっぱり深く傷ついていて仕事でもミスをするし、

事あるごとに「俊吾さん」を思い出して落ち込んでしまいます。

 

ある日「鯖の味噌煮定食」を食べた時、その美味しさにうっとりして、気付いたら

その時、俊吾さんの事は考えていなかった、つまり美味しいものを食べると俊吾さんを

「忘却」する事ができる!という法則を見付けていきます。その先は、美味しいものを

次々に食べながら自分の気持ちに整理もつけていく様子が描かれていました。

 

その美味しいものを食べている時の心の声が、「い・の・がし~ら~♪」でおなじみの

「孤独のグルメ」の松重豊さんが演じる五郎さんの独白にそっくりな感じで。

同じテレビ東京だから、ここはあえてなのか?とニヤニヤしながら観てしまいました。

そしてエンドロールで「忘却のサチコ」は漫画が原作なんだと知りました。

そうか、あの個性的キャラクターは漫画が原作だからなのか、なるほど~と。

ビッグコミックスピリッツで阿部潤さんが連載中らしいのです。

原作もちょっと読んでみたくなりました。

 

間もなく始まる「忘却のサチコ」は、俊吾さんに逃げられて数か月後の幸子の物語で、

完璧な「鉄の女」に戻ったかに見えて、俊吾さんの事は忘れていなかった・・・・

というストーリーのようで、忘却の法則のグルメシーンもたっぷり見られるのかな?と

期待度大です^^